ギースとロックの関係
サウスタウンの外れにある古アパートの一室。
7歳の少年ロックは母と二人の慎ましい生活を送っていた。
暮らしはさして豊かではなかったが、母の愛に包まれた幸せな日々だった。
父親の存在は知っている。しかし会いたいと思った事は無かった。
それは「あの人に迷惑をかけてはいけない。」という母の願いからだった。
しかし、ロックは父にいつしか会いたいという思いを募らせていく・・・・・・・。
そんなある日、母が謎の重病にかかってしまう。
ロックは母の看病をするが、とても子供ひとりで見切れるモノではなかった。
そんな時、うわごとで母が父の名を呼んでいるのを聞く。
考えに考えたロックは、ギースに助けを求める事を決心するのだった。
単身ギースタワーへと向かうロック。
そして遂に父に初めて対面したのであった。
早速ロックは母の様態を告げ、ぜひ助けて欲しいと懇願する。
しかし、ギースはその願いを聞き入れずロックを追い返したのだった。
その夜・・・・・・・・母は静かに息を引き取った・・・・・・・。
それ以来、彼はギースのことを恨むようになる。 |