暗雲が垂れ込めていた空が、嘘のように快晴に変わっていく。
ガルフォードが駆けてくる。彼女の顔から笑みが零れる。
川面を見つめる二人。勢いよく彼女の手を彼の手が握りしめる。
動揺を隠しきれない彼女。
「オッ・・・オレは・・・」
息を呑むナコルル。
「君とずっと居たい。」
ふたりの時が止まる。
ガルフォードの胸にコツンと頭を垂れるナコルル。
うつむいた表情には溢れださんばかりの潤んだ瞳。
「ごめんなさい、私はアイヌの巫女。わかってください。」
彼に背を向け歩き出す彼女。拳を握りしめる彼。大声で、
「HEY!ナコルル!I’LL NEVER GIVE UP!!」
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