月浪学園・麻雀同好会の設立が却下されてから数ヶ月。
麻雀同好会はいまだに正式な部として認められずにいました。
みづき・綾・晶の3人は何とかもう一度教職員に直訴しようと、晶の部屋に集まることにしました。
「ねーねー、みづき、綾。これだよこれ。」
さっそく晶は、何やら目を輝かし、握り締めたチラシの説明をしました。
そのチラシによると、明日近くの麻雀教室で麻雀の大会が開催されるそうなのです。
この大会で優勝すれば、きっと学校も麻雀同好会を認めてくれる!
そう思って、さっそく参加しようとした3人でしたが、現実はそう甘くはなかったのです。
この大会に参加するには"必ず男女のペア"で参加しなければならなかったのです。
ですが、ここであきらめる晶ではありません。
「がーん。……うそ? ムムム、でも、ここで引き下がるわけにはいかないわ。
さっそくパートナーを探しに出かけてくるわ!」
そう言って、一目散に外に飛び出してしまいました。
「ちょっと、待ちなさいよ晶!」
みづきの制止も聞かずに飛び出した晶を見て、綾は小さくため息をつきました。
一方同じ頃、麻雀教室を主催する香山藤兵衛もため息をついていました。
「はぁ〜、まったくタマミはなっとらん!」
同じため息でもこちらは少しご立腹のようです。
どうやら最近、孫のタマミに付き合っている男性がいるようなのです。
そのせいか藤兵衛との麻雀の勉強もさぼりがちです。
「これはタマミのやつに少しお灸をすえてやらねばならんのぅ」
そう思った藤兵衛は数日前あるアイデアを思いつきました。
「そうぢゃ!麻雀大会を開催してタマミを参加させれば、いかに自分が未熟者かわかるぢゃろう」
そうして麻雀大会の準備をし、ついに開催も明日となったのですが、
肝心のタマミが今日も麻雀の勉強をさぼって出かけているのです。
「おじいちゃんたら、麻雀、麻雀ってうるさいんだもん。私だって年頃の女の子なんだから!」
そんなこんなで、それぞれの思惑が交錯した麻雀大会の前日。
あなたは、ひょんなことから彼女たちと出会い、様々な理由で麻雀勝負を挑まれます。
彼女たちとどんな出会いをし、どんな結末を見るのか?
それを変えられるのは、そう、あなただけです!
あなたの行動次第で、いくつものストーリーが変化します。
麻雀大会の日、あなたは誰とその時を過ごすのでしょう?