『新番組!? 暴れん坊プリンセス』

--ユーザー”浅葱 縹(あさぎ はなだ)”さんのテストプレイ記

先日MARSにて生・桝田氏のご尊顔を拝し好き勝手な質問をぶつけまくった挙句に、魅惑のテストプレイを大満喫した果報者の務めとして、私なりのレポートをお届けします。
とは言え、あの濃密なる暴プリ世界の魅力を語りだすと際限なくなってしまいそうなので、ここは一つ断腸の思いでこの量にまとめました。いや〜、好きなことを語るのも難しいですが、それをまとめるのも難しいものですね。

まず、最初に暴プリを買った貴方が成すべきことをお答えします。それは…
「長くて頻繁なロードに付き合う覚悟を決める」こと。私が遊ばせていただいたのは所謂β版というのでしょうか、テストプレイ用のロムでした。実際の製品版 ではロードは短くなる、とのお答えでしたが、それを差っ引いても暴プリはロードが長く、多いです。次に、そうです…何かお手元に本でも用意しておいて下さ い。
私の無駄に長いゲーム歴においてロードがやたら長く頻繁なゲームは多々ありました。
これは、そのゲーム達への数少ない有効な対抗手段。ロードが始まったらのんびりお手元の本を読んでおいて下さいませ。さすればその内ロードは終わります。
不真面目に思われるかもしれませんが、ロードが長くて多いからってそれに付き合うと苛立ちばかりが募り、肝心のゲームを正当に評価出来なくなることも。
勿論ロードが長い云々はゲーム以前の欠点なのですから、ご立腹されるのも誠にご尤も。 このレポートを書いてる段階で私はまだ暴プリの製品版に触れていません。
実際の商品を遊んだら「え〜?あんなに長い長い言われたのに。ロードなんか無いじゃん」なんて素晴らしい進化を遂げてるのかもしれません。
でもまぁ、それはそれで大ラッキーということにしておいて下さい。
財布を落して中の現金はごっそり無くなってたけど、カード類は無事だったらそれは一応ラッキーってことになるでしょう(どんな喩えだ?)。
それにほれ、最初から「ロード長いよ!多いよ」と知ってれば案外腹立たないって俺屍のマニュアルで我らが桝田氏も述べておられたじゃないですか(苦笑)。

ストーリーが進むと人気の無い町並みや城内にも活気が戻ってくる、とのことなのでゲーム中のマップは何だかやたらに広いです。移動に時間がかかるし、階段 の昇降ならず部屋に入るだけでもロードが入るのですから、そのロードに見合う何かが欲しかったですね。
小さなことなのですが、序盤ではイベント的に何も無い場所が多すぎて何やら寂しい。
LRボタンでカメラの切り替え出来るのは、マップ自体がちょっと見辛いので有 り難い点です。
斜め上空からの見下ろし一つしか視点が無いので、カメラを動かしても代わり映えしないように感じるんですけどねぇ…。
画面としては今時のゲームらしくまとめてる、という印象でした。
実はわたくし今・ゲーセン店員、元・ゲーム屋店員ですので割とゲームを見る機会には恵まれております。豪華キャストフルボイス・総3DCGのゲームとしては悪くないレベルですが至高!!と断言出来るほどでもなく見受けられます。
ゲーム大国日本においては恐ろしいことに暴プリは良くあるレベルなのです。

ただ、そういった他の作品と一線を画するとしたら「ちょっと個性的」なキャラの表情群ですね。
お手元に暴プリの販促チラシや雑誌記事をお持ちの方も多いかと思いますが、それらの画像が盛んに動く様は割と圧巻です。顔パターンだけで一万を越える!という売りも納得、とにかくキャラは動いて喋って様々な表情を見せてくれます。
実際に動いてる映像の方が、格段に魅力的なCGになっているのですよ。
かくいう私は数多のイカしたキャラが居るというのに、一番のお気に入りはiモードでお馴染みのケロケロ団のカエル連中だった為に、実際のゲーム中の画面とのギャップにしばし落ち込んだものですが。

さてさて、暴プリのお楽しみは2本の柱。1つはルージュ姫を筆頭とした楽しくも明るくちょっとほろりともさせられる「お約束!」満載な物語。もう1つは…戦闘です!!
アルファシステムさんのゲームは個性的な戦闘の面白さにも定評がありますが、暴プリもご多分にもれずとんでもない面白さを秘めておりました。余りの楽しさに私は後半テストプレイを投げ出して戦闘ばかりに熱中していたほどです。
いえ、だってゲーム買ってからのお楽しみは残しておきたいし…(冷や汗)。
戦闘は各章僅かに1回!イベントで地道に築いた仲間との関係は何に反映されるか。
実は使える連携技が増えるだけなんですけどね(笑)。いやいや、これも慣れてくると重要なんですよー。戦闘に幅が出ますから。
基本は日本人ならみーんな知ってるじゃんけん!じゃんけんをベースとした3すくみの属性をメインに闘いますが、これだけだとただのRPG。暴プリがRPGと銘打ってる割にRPGとは呼びにくくなってる要因はこの戦闘にあります。
この3すくみ、何と同時に同じ属性がぶつかったら相殺されてしまうんですね。
つまりあなたが渾身の一撃を敵にぶち込んであっさり勝負がつくかと思ってたら、いとも簡単に敵のショボイ攻撃で消されてしまうことも、その逆も有り得るのです。
更に敵は親切にも、事前に3択で自分の行動を予告してくれます。
更に更に、仲間は結構な強さで多彩な作戦を提案してきます。
更に更に更に!そんな仲間や敵からの情報を「シャラくさい!」とばかりに一蹴して、貴方の思う通りに作戦を展開させることも出来ます。
仲間はというとそれぞれ得意な戦法や武器があったりもします。
1つ1つは単純なシステムとアイデアの組み合わせなのですが、これが実に様々な戦闘を可能にさせてくれました。それこそ1000人暴プリユーザーが居れば1000の必勝法か、もっと多くの必勝法が誕生するのかもしれません。
これらに加えてスコアアタックや仲間キャラの評価なんて熱くさせてくれる要素も満載!
考えに考え抜いた作戦がバシッと決まって華麗な勝利を収めるか、戦局を崩壊させ、ルージュの雷が落ちるかは全てユーザーの腕にかかってます。
こう色々魅力を語ると、ゲームに不慣れな方は「え〜…難しそう」と二の足を踏むやもしれませんが、そこはそれ心配ご無用!!
実は結構「勝つ」だけなら簡単なんですよ。仲間も十分強いですし。
最初はまず「勝つ」ことを目指して下さい。それでも必ず毎度毎度「何か」を掴む筈です。
その「何か」はきっと今後の戦闘で役に立つし、暴プリの戦闘を楽しくさせてくれます。
間口は外国住宅より広く!奥は京都家屋より深く!これぞ暴プリにおける戦闘の楽しみです。
いや〜、是非共「式神の城(アルファ・システムさんのアーケード初参入シューティングゲーム」のようにHP上にてランキング大会とか開催して欲しいもんです。

さて、長々と暴プリの魅力を語ってみましたがPS2ソフトということもあって結構なボリュームなんです。私も2章の終盤までやってみましたが、これだけでおよそ5時間半。
ロードもあるしで「3日でクリア!」といった早解きには向かないゲームかもしれません。
幸い発売がずれ込んだお陰で折りしも世間は番組改変&特番ラッシュの時期。
お手軽で手抜きな番組よりはずっと楽しめる暴プリ、一日1章ずつ遊ぶというのはどうでしょう。
1章凡そ2〜3時間、実にお手頃かつ楽しい時間が過ごせること請け合いです。
1日数時間、シオンとなってルージュ達と大冒険するなんて結構な贅沢ですよ。
シルバーベルの住人となって、一緒に大騒ぎ、そんなのんびりした遊び方が暴プリには合ってるような気がします。それに折角の久々の桝田作品を、結構な値のPS2で遊ぶのに、あっという間に終わらせては勿体無いですし(貧乏性)。

はてさて、ルージュ姫ご一行のハチャメチャ世直し物語「暴れん坊プリンセス」はいよいよ来る11月29日に放送開始と相成りました。
今は一刻も早く29日になって欲しい気持ちでいっぱいです。
大丈夫、その楽しさはこのレポート用に頂いたテストプレイビデオを毎日飽きもせず鑑賞してる私めが保証いたしますよ。




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